■平成25年度 天橋立世界遺産シンポジウムを開催しました
今回は、世界文化遺産「富士山」の登録にご尽力された東海大学海洋学部教授 東 惠子先生、静岡県の三保の松原で地元主体によるまちづくり活動を展開されているNPO法人三保の松原・羽衣村事務局長の遠藤まゆみ様をお招きし、富士山が世界遺産に登録されるまでの景観形成の取組みと、地域の活動についてお話を伺いました。
静岡県駿河湾の景観形成に携わってこられた東先生からは、世界遺産を目指すために湾岸域の色彩統一や憩い空間形成の取組や、大学生が景観形成に関わった事例などの報告がありました。
また、後半のパネルディスカッションでは、京都府立大学文学部准教授の上杉先生のコーディネートのもと、会場からの質問に答える形で世界遺産に向けたまちづくりについて議論いただきました。
府中をよくする地域会議事務局の城崎雅文様からは、府中小学校の外塀を「雪舟のまち」にふさわしい景観に改修した取組などが報告され、三保の松原の遠藤様からは、松の保全について、ただ守るのではなく、地域との「共生」を目指さなければならない、というご提案もいただきました。
東先生より、「世界遺産登録に向けては、地域の取り組みに加えて行政がしっかりと目的をもって進めていくことが重要」とのコメントもいただき、天橋立においても、関係者が一丸となって世界文化遺産を目指したまちづくりを展開することの大切さを学ぶことができました。
日時 平成26年3月2日(日) 13:30~16:00
場所 みやづ歴史の舘 文化ホール